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中国東北旅行④~ハルビン

4日目・5日目はハルビンに行きました。
長春からハルビンはまたもや「無座」だったので、一時間ぐらい通路に立っていました。
さすがに長春-吉林間と比べて、長春-ハルビン間は人が多かったです。
そういうわけでなんとか席に座れたのですが、運がいいことに隣が70歳ぐらいのハルビンっ子のおじいさんでした。前日にネットカフェでハルビンの歴史を紹介したHP(http://dqw.harbin.gov.cn←古写真がたくさん見れて楽しい)を見て、ハルビンの歴史について興味が深まっていたので、地図帳を広げて色々調べていたら、おじいさんが声をかけてくれました。

ハルビンは近代になってから、外国人(ロシア・日本など)の進出で一気に発展したエキゾチックな街です。神戸と同じように元々は小さな漁村だったのが、20世紀初めごろ東清鉄道の建設のためロシア人が多く進出し、その後も多くの外国人がこの地に住んでいました。

ハルビンに住んでいた日本人について、おじいさんは「日本人は初めはよかったけど、後から悪くなった」と言っていました。こんな北の地にかつて多くの日本人が住んでいたというだけでも驚きだけど、ハルビンの日本人について「はじめはよかった」という言葉を中国人の口から聞けたことにも驚きました。その後、おじいさんは「戦争で日本はひどいことをしたが、日本もアメリカにひどいことをされた。結局戦争で一番困るのは一般民衆だ」と語ってくれましたが、ハルビンという複雑でインターナショナルな国に住んでいた人らしい考えだと思い、僕もそれに共感しました。
(余談ですが、東北人の方言は南方に比べたら、ずっと標準語に近いです。もちろん、聞き取れないことだらけだったですけど)到着してハルビン駅を出ると、そのおじいさんは70歳以上とは思えない身のこなしでサッサと去っていきました。

途中で財布をなくしたという女の子に北京行きの切符を買わされそうになり、朝飯だけ一緒に食べて振り切ったら、すぐ近くにも「財布をなくして帰れないので、お金を恵んでください」という看板をだして座っている男がいて、もしかしてハルビンは治安が悪いのかと少し警戒しました。

駅の周辺はロシア風の建物がそのまま残っていて、今も普通に使われていました。期待していた中央大街という洋館が立ち並ぶ地区は、観光地化されすぎていてさほど面白くはなかったですが、その地区以外にも、日本人が昔建築した建物がそのまま残っていたりして、街をうろつくだけでも結構楽しめました。エキゾチックな建物が好きな人には、ハルビンはとても面白い街だと思います。

その日は疲れのせいか物を食べれないほど耳の周辺が痛くなり、教会を見たら早めに床に着きました。

ホテルからの眺め
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並木道
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中央大街
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聖ソフィア教会(ロシア人の建築)
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おまけ(「ロシア風情」と書いてます)
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by s326321 | 2007-10-05 22:49 | 中国東北旅行  

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